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十勝しかおいワーキング&ホリデー

未来に向かって育つ芽

植物の芽は不思議な力を持っています。種を撒いてしばらくすると土を持ち上げ芽を出してきますが、その力は想像以上に強いものです。 時にはアスファルトさえ突き破って出てくるほどなのですから… たとえば豆の芽。芽を出す前に暗い土の中でしっかりとした根を下ろします。 その豆の中には小さく、そして見事に折りたたまれている葉、それは美しいものですが、その時がきたならパッと開いて太陽の光を受けるのです。

若い人たちには本来その力が備わっているのです。ただ、葉を開く前にしっかりと大地に根を下ろし大きく育んでいくことが大事なのではないでしょうか?  最近の日本社会は、若者に大地に根を張らせる余裕など与えることなく、即実践ばかりを求める傾向が非常に強いのですが、これでは自分に何ができるのか、あるいは本当にやりたいことは何なのかを十分考えることはできません。

北海道ツーリズム協会は、若者に農村でさまざまな体験を通して人としての力、即ち大地に根を下ろす時間を提供したいと考え、「十勝ワーキング&ホリデー」という仕組みを提案します。 ここでの体験は今すぐ何かできることが身につくことではないかもしれません。しかし、人と人とのコミュニケーションを作り出す力を培い、これまでとは違った価値観の世界を体験するでしょう。 世界は大きな転換点に立っています。これまでの価値観が揺らいでいます。今後どんな方向に進むのかはまだ誰にも予測がついてはいませんが、確実の新しい価値観が求められています。 今いるあなたの居場所を変えて新しい土地に身を浸し、全く違った人々とある時間を共有することで違った世界を知り、新しい力を身につけることができると考えています。 ただそのためにはほんの少しの勇気が必要です。新しい世界に飛び込み、自分自身を試して見ませんか?

NPO法人北海道ツーリズム協会  事務局長 武田 耕次

(プロフィール)
1990年 鹿追町ファームイン研究会設立、事務局長
1993年 神田日勝記念美術館友の会事務局長
2000年 北海道ツーリズム協会設立、事務局長
2001年 北海道ツーリズム大学開設

一貫して地域づくりに関与。グリーンツーリズムの取り組みでは中野一成理事長とともに全国に先駆け地域の新しい産業として発展させ事業化に成功。地域づくりは地域資源を活かすことを基本とした『内発的発展』を提唱し、さまざまな地域資源を発掘し資源化を図ってきた。